部分断熱・間取り変更|趣味と居住を両立した住まい

空き家だった元実家をリノベーション。ゾーン断熱(住まい全体ではなく必要な部屋だけを断熱)を採用しコストを抑え、趣味空間を広く確保した高性能な住まいへ。

【物件DATA】
築63年
1階床面積:88.88㎡ (26.89坪)
2階床面積:44.16 (13.36坪)
延床面積:133.04㎡ (40.24坪)
建築面積:94.68㎡ (28.64坪)
ゾーン断熱施工範囲:83.63㎡(25.30坪)

【制度利用】
住宅金融支援機構 リフォーム融資:耐震補強

性能値など

上部構造評点 Iw値
before 0.15
after  1.28
ゾーン断熱範囲 Ua値
0.56W/㎡K(等級5 0.60クリア)
ゾーン断熱施工範囲:83.63㎡(25.30坪)

■コンセプト【二拠点居住 ✖ 地域に開く家】

物件は築63年。
所在地は長岡市来迎寺。
駅から十分歩いて行ける距離感。
お客様 が幼少期に過ごしたご実家「だった」建物です。
ご両親は別棟を新築されたため、しばらく空き家の状態でした。

施主である I 様は
基本的には関東で暮らしており、仕事柄 地元新潟に頻繁に帰って来られるライフスタイル。
また趣味として武道を嗜んでいらっしゃいました。

■ご要望×設計方針

空き家となっていた実家を性能向上リノベーションすることで
・【趣味】と【居住】を両立させた建物にすること。
・趣味室となる道場は、ご自身の利用だけでなく地域の子供たちが通える「武道教室」としても利用する。
・住居部分は、きちんとした温熱性能備えることで、最低限の設備(壁掛エアコン1台)だけでも冬暖かく夏涼しい環境に。
それにより維持管理費も最小限にする。
・住居部分は、I 様が使用しない時には地域に活用してもらう可能性を考慮する(子ども食堂など)
・耐震性能(上部構造評点1.00以上)を確保することで、住宅金融支援機構のリフォーム融資を活用すること。

■耐震性能を向上させる工事

上部構造評点を 0.15から1.21へ向上させる工事内容

   
①屋根

既存セメント瓦(重い屋根)を撤去して、高耐久ガルバリウム鋼板葺(軽い屋根)へ変更

 
②柱頭柱脚金物

既存は柱が横架材(土台、梁)に「ほぞ差し」されているだけ。


現行基準の柱頭柱脚金物を施工して、引き抜き力を向上。

③鉛直構面(壁の強さ)

既存壁の主たる耐力要素は「土壁」のみ
新しい壁では「構造用合板」を外部、内部ともに建物全体のバランス(偏芯率)を加味しながら配置。

新規壁部分は3尺×10尺サイズを縦張り

既存の土壁を残す部分は3尺×6尺サイズを横張

南に面した和室12帖

正面の木質壁は、建具高さ・長押高さに合わせながら、耐力壁構造用合板をデザインとして見せる要素とした。
天井とリンクしたピッチ(間隔)の押縁を取り付け、建具色に合わせた塗装を施している。

④水平構面

下屋部分には火打金物を取り付けて、耐力壁の力が「上から下へ」適切に伝わるように。

⑤梁補強

間取り変更に伴って、一部の柱を撤去。
既存梁(H150)に追加梁(H270)を沿わせたのち、構造用合板を釘打ちすることで梁成H420の合成梁にして補強。

 

■断熱性能を向上させる工事

住宅全体133.04㎡ (40.24坪)に対して、主な居住範囲83.63㎡(25.30坪)の断熱性能と気密性能を向上。
初期コストに配慮した「ゾーン断熱」手法を選択した。
Ua値は0.56W/㎡Kとなり、国の基準である「断熱等級5: 0.60」をクリア。
真冬の完成見学会であったが、壁掛エアコン1台で施工エリアでは20℃以上をキープできた。

①開口部

樹脂枠トリプルガラスサッシ(YKKAP APW430)を採用。
冬場に日射を取得できる南側面は、窓面積を大きく。
それ以外の東西北側は窓面積を小さく。
快適性とコストバランスを考慮。

②床断熱

根太間にXPS(厚さ55mm)を充填

③壁断熱

屋外側の耐力壁構造用合板の継ぎ手に気密テープを張ったのち、XPS(厚さ60mm)外張り施工。

④天井断熱

セルロースファイバー(厚さ300mm)を吹込みで隙間なく施工。

■完成見学会の様子

 

Before/After

Before
After


Before


After

Before

After

Before
After
Before
After
Before
After
Before
After

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